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地域社会の持続的発展を目指して

公益財団法人 本庄早稲田国際リサーチ パーク 

理事長 吉田 信解

当財団は、2002年5月、本庄市を中心とした県北地域と本庄市にキャンパスを有する早稲田大学の連携を深めるべく、早稲田大学、埼玉県、本庄市および周辺町村等の協力のもと設立されました。設立当初の名称は、財団法人本庄国際リサーチパーク研究推進機構でしたが、その後の幅広い活動展開により、2012年10月に公益認定を受け、同年11月から、公益財団法人本庄早稲田国際リサーチパークへ名称変更し、現在に至っております。

この間、本庄キャンパスでは、「産・学・公・民」の連携により地域に開かれた新たな研究・教育拠点の形成を目指す「早稲田リサーチパーク」の整備が進められ、その活動拠点として、2003年には、「インキュベーション・オン・キャンパス本庄早稲田」が開設され、2004年には「早稲田リサーチパーク・コミュニケーションセンター」も整備されました。また、本庄キャンパスに隣接する新幹線本庄早稲田駅北側では、まちづくりが着実に進みました。

これまで、当財団は、「早稲田リサーチパーク」の目標である「環境、エネルギー、情報通信を中心とした科学技術分野の研究拠点」の整備を軸に、大学が核となり、地方自治体が協働する形で、本庄地方拠点都市地域の「将来的に維持される持続可能な都市(サスティナブルシティ)の実現」に向けた産学官連携の様々な事業を中心に活動を行うとともに、地域企業の人材育成あるいは、地域のまちづくりの人材育成に向けた多くの講座やセミナーも開催してきました。

一方、大学と地方自治体との連携について、より時代に即したあり方の模索を続けてまいりました。こうした中、2018年6月から、本庄市長である私が、当財団の理事長に就任し、本庄市が主体となり、埼玉県や周辺市町と協力し、早稲田大学の「知」を活用させていただくことで、より地域に根ざした新たな財団運営を推進することとなりました。今後も、地域におけるイノベーションの創出をさらに促進すべく、産学官連携に加え、地域と密接な関係にある地域金融機関とも連携してより実効性の高い取り組みを進展させる所存でおります。

公益財団法人本庄早稲田国際リサーチパークは、早稲田大学等の持つ「シーズ」を、地域や企業の「ニーズ」に結びつける役割を果たしつつ、企業のニーズに即した研修の開催による地域産業人材育成、創業者の育成を手助けするインキュベーション支援、子どもたちの学習支援を通じた地域人材育成をはじめ、本庄市児玉郡を核とする地域社会の持続的発展に向けた事業の展開を図ってまいりますので、関係機関および地域の皆様の一層のご協力、ご支援をいただきたくよろしくお願い申し上げます。